おすすめ塗料とその理由

樹脂と強度

右の図が樹脂と強度の基本的な図ですが、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素の順番で高耐久性となって、価格も基本的にはこの順番で高くなります。しかし、塗料の性質は、大きく分けて水性・弱溶剤・強溶剤とに分かれていて、水性→弱溶剤→強溶剤の順番で強度が上がりますが、使用する環境や状況で大きく変わります。次に簡単にまとめました。

性質

強溶剤

強溶剤は塗り替え等の時に下地の旧塗膜を溶かしたり、剥離したりするので塗り替えにはあまり適していません。臭気もすごく、当社ではほとんど使用しません。

弱溶剤

密着さえしていれば特殊な物以外全ての旧塗膜の上に塗れます。最近では弱溶剤の開発が進み、強度、作業性共に大変良く主に外壁、鉄部、木部等に使われています。臭気も強溶剤に比べると激減してますが、やはり水性に比べると臭いはあります。環境問題が取り沙汰されている現代では、施工箇所を考えてお勧めするのが好ましいでしょう。

水性

環境問題や臭気の問題から各メーカーが水性の開発に力を注ぎ、最近の水性塗料の中でも特にシリコンの開発がすごく、強度も10年以上持続する物も有り、これからの住宅地の塗装には欠かせないでしょう。塗り替えには最適ですが、下地によって下地材を使い分ける必要があります。

様々な特長

塗料には、それぞれ様々な機能が付与されていますが、どんな種類があるか下に一部ですがまとめてみました。

• 防カビ・防菌性・低汚染型（壁が汚れにくい）・弾性（伸縮する）・耐熱・耐酸
• 耐薬品・帯電防止・遮熱・光触媒・示温塗料（温度によって色が変わる）・耐腐食
• 高意匠装飾性（様々なデザインが可能）・防水性・石調（大理石調）・砂壁調・調湿性
• ホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物を吸着、分解・耐磨耗性・・・

まだまだありますが、これらが様々な特長です。

これらをまとめると、まず、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素（まだ色々ありますが…）と分かれていて、その性質が水性なのか、弱溶剤なのか、強溶剤なのか、そして、その塗料に付与されている様々な特長によって、価格も耐久性も塗るべき箇所も大きく変わってくるということが言えます。実際に仕様を決める時は、この材料の選別と工法（施工の仕方）を考慮して、一番最適な材料と工法を決めます。

>> こだわり工法参照