竹田城跡の雲海の発生しやすい条件

竹田城跡と雲海

竹田城跡の雲海は、毎年秋から春にかけて見ることができます。このうち、晩秋から冬にかけてのものが特に美しいと言われています。

この雲海は、円山川から発生する霧によって生ずるものです。
昼の間に暖められた空気が夜になると冷やされ、川の水温よりも低くなると、川の水から蒸発霧が発生します。
その霧が山の間の低い部分にたまり、標高の高い部分から見ると雲海として見えるということです。

この霧の発生具合は、特に昼間と夜間との温度差が激しいほど出やすくなります。
日中雲のない晴天ですと、夜間は特に冷え込むのでさらに顕著です。
また、霧だけに風がないときほどよく見られます。
時間は、日の出前から午前8時頃が見頃ですが、霧の発生状況によっても異なってきます。
特に、日の出直後の太陽に光り輝いて黄金色になる雲海は見事です。

竹田城跡から見る雲海は、本丸付近から南千畳を見下ろす角度が、よく写真でも見られるほど印象深いものです。
【現在、天守(本丸)に上がることができなくなっています。】
また、竹田の町をはさんで東側にある朝来山の中腹に位置する立雲峡付近からは、雲に浮かぶ竹田城跡の勇壮で幻想的な姿も見ることができます。

 

竹田城跡周辺の雲海の発生しやすい条件

竹田城跡周辺の雲海は、円山川から立ち上る霧によって発生します。
よく晴れた早朝には、城跡の眼下に一面の雲の海が広がります。
雲海は、以下のような条件を満たした時に発生しやすいと言われています。

【時期】 9月~11月 ※2月末までは見られるが、晩秋が一番発生しやすい

【時間】 明け方から午前8時頃まで

【条件】 

  1. 湿度が高く十分な放射冷却があること
  2. よく晴れていること
  3. 朝方と日中の気温の差が大きいこと
  4. 風が弱いこと